・Western(ウェスタン)の訳語。
・主にアメリカの西部開拓時代(19世紀後半から20世紀にかけて)を舞台にした小説や映画、テレビ映画をさす。
・サイレント映画の登場とともに、アクションを売り物に盛んに製作された。
・その後、トーキーが普及するとジョン・フォード監督の『駅馬車』など、傑作が次々と発表された。
・実在した保安官(代表例として、ワイアット・アープがあげられる)やガンマンを題材にして、アメリカの大自然と開拓魂を背景に詩情豊かに描かれる西部劇は多くの人々を魅了し、アメリカ人はノスタルジーを掻き立てられた。
・戦後はテレビ映画にも進出し、1960年代初頭まで隆盛を誇り、同時期に日本にも『ローハイド』『ララミー牧場』など多くの作品が輸入され、当時のテレビ番組の主力として高い人気を博した。
●ワイアット・アープ
(1848年3月19日 - 1929年1月13日)
・アメリカ西部開拓時代の保安官。イリノイ州生まれ。
・1878年、カンザス州のフォード郡ドッジシティで新たに保安官事務所に勤務し、1878年、保安官チャールズ・バセットの下で保安官助手に任命された。
・1879年9月にやり方の荒っぽさからドッジシティを追放され、アリゾナ州のトゥームストーンに移り住み農業のかたわら賭博場の胴元になった。3か月後、兄のバージル・アープがトゥームストーンの保安官に就任した。
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・1881年、アープ兄弟はクラントン兄弟をはじめとするカウボーイズと呼ばれる土着の牧童達(牛泥棒などの不法行為をもっぱらとしていた)と対立を深めていた。 10月26日、「フライ写真館の隣にある空き地から、フリモントストリートに出たあたりで、カウボーイズが銃を所持しているので、武装解除するべき」との市民の忠告を受けた、バージルは、弟のワイアット、モーガン、友人のドク・ホリデイと共に彼らを武装解除するべく出かけたが、撃ち合いとなり、カウボーイ組5名中3名を射殺した。世に言うOK牧場の決闘である。
・決闘後、アープ組は殺人罪で起訴されたが、全員無罪となった。この判決を受け、カウボーイズはバージルとモーガンを闇討ちし、バージルは腕を、モーガンは命を失う。その後、ワイアットはモーガン殺害の実行犯と見られたフランク・スチルウェルをツーソン駅構内で殺害したと言われている。
・この事件によってカウボーイズ派の郡保安官ジョン・ビアンにより逮捕状が出され、ワイアットはカウボーイズの追及を受けることとなる。 一方ワイアットも連邦保安官助手の資格を得ており、保安官同士が互いを付け狙いあうという異常事態となった。
・結果として、カウボーイズのリーダー格のビル・カーリー、リンゴ・キッドが殺害され(アープ組が殺害したと見なされているが事実は不明)、ワイアット、ドク・ホリデイはコロラドに逃走して一連の事件は終息する。
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・晩年ロスアンゼルスに定住し西部開拓時代の伝説的な生き証人になっていたが、映画監督のジョン・フォードと親交を持ち彼の西部劇製作に影響を与えた。
・1929年1月13日、ロスアンゼルスにて死去。享年80。
●マカロニ・ウェスタン
・西部劇はドイツ、イタリアなどでも制作されたが、特にイタリア製西部劇映画は一時的に大ブームを引き起こした。しかし、ブームに便乗しただけの駄作も多く、客の支持を失い衰退に向かった。
・もともと「スパゲティ・ウェスタン」と呼ばれていたが、日本では語感と呼びやすさを重視して「マカロニ・ウェスタン」と改称された。映画評論家の淀川長治さんが、「スパゲッティでは細くて貧弱そうだ」ということで「マカロニ」と改名した。
・マカロニ・ウェスタンはアクションと残酷シーンを売り物に、史実を無視した自由な発想で制作されており、ロケ先もメキシコやスペインの荒涼とした砂漠地帯を選んだ。
●ピースメーカー(SAA)
・西部開拓時代に多くのガンマンが使用していた西部劇にもよく登場する銃。
・「ピースメーカー」(Colt Single Action Army.45 略はSAA)
・ 腰のガンベルトにSAAを収めたカウボーイスタイルは、映画に登場する西部ガンマンの定番であった。日本においても、西部劇人気の高まりと共にSAAの知名度は上昇し、多くのメーカーからトイガン製品が販売された。
万引きとは何かにカンザス州の法律
・SAAには様々のバリエーションが存在するが、特にマカロニ・ウェスタンにおいて、主役は5.5インチ、悪役のボスは7.5インチ、その他大勢は4.75インチという具合に、持ち主の役どころにより銃身長が決められている場合が多かった。
・目にも止まらぬ抜き撃ち連射、華麗な「スピン」といったガンプレイに習熟することが出演俳優には要求された。引き金を引いたままでSAAを抜き、撃鉄をもう一方の手で連打することで高速に連射する「ファニング」と呼ばれるテクニックは、このようなガンプレイに熟達した俳優により生み出されたものである。
・代表的な西部劇のスターであるジョン・ウェインはSAAによるガンプレイが苦手で、長銃のウィンチェスターを愛用したと伝えられる。
●ジョン・フォード
(1894年2月1日 - 1973年8月31日)
・1930年代 - 1960年代を代表するアメリカ合衆国の映画監督。アメリカのメイン州出身。
・西部劇や自身のアイデンティティであるアイリッシュを好んで描き、詩情豊かな映像の詩人と評された。
●ジョン·ウェイン
(1907年5月26日 - 1979年6月11日)
・アメリカの俳優。「デューク」の愛称で呼ばれた。
・アイオワ州ウィンターセット生まれ。
●ハリウッド製西部劇の代表作
・大列車強盗 1903年 上映時間12分
・幌馬車
・アイアン・ホース
・三悪人
・駅馬車 1939年 監督:ジョン・フォード 出演:ジョン・ウェイン
・荒野の決闘 1946年 監督:ジョン・フォード 出演:ヘンリー・フォンダ
・赤い河
・黄色いリボン
・OK牧場の決斗 1957年 監督:ジョン・スタージェス 出演:バート・ランカスター
・大いなる西部
・ウィンチェスター銃'73
・シェーン 1953年 監督:ジョージ・スティーヴンス 出演:アラン・ラッド
・真昼の決闘 1952年 監督:フレッド・ジンネマン 出演:ゲイリー・クーパー
・捜索者
・リオ・ブラボー
・西部開拓史
・荒野の七人 1960年 監督:ジョン・スタージェス 出演:ユル・ブリンナー
・ワイルドバンチ 1969年 監督:サム・ペキンパー 出演:ウィリアム・ホールデン
・ダンス・ウィズ・ウルブ 1990年 監督:ケビン・コスナー 出演:ケビン・コスナー
・許されざる者 1992年 監督・主演:クリント・イーストウッド
参考にしたHP
ウィキペディア(Wikipedia)
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