ここアメリカでは食品に限らず、化粧品などに使用されている原材料はすべて表記が義務づけられています。
大量生産されている加工食品(特に冷凍食品やソーセージなどの加工食肉)の裏を見るとたいていその原材料欄はびっくりするくらい長くて、5歳児が発音できないような成分がいっぱい入っています。
たとえば乳製品売り場でマーガリンを買おうとしたとします。マーガリンの裏を見るとものすごく原材料欄が長くて、低カロリー・低脂肪を売りにしているものほど添加物がごっちゃり。これにはけっこうぞっとします。
そこでマーガリンを買うのはやめて「オ� �ガニック」表示がされているバターを手に取ってみる。原材料には「ミルク・塩」とだけ書いてあってシンプルこの上ない。食べ物ってこうあるべきじゃないかと思う。もちろん値段はマーガリンの倍くらいする。でも買うのはこっち。
痛み流動ル航海
アメリカ人の大好きなステーキの付け合わせの定番、マッシュポテトだってもちろんインスタントのパケットが大量に売り場に並んでいる。いろんなブランドから出ていて、いろんなフレーバーがあって、何度か買って食べてみたことがあるんだけどまぁとにかく便利です。お湯をわかして注ぐだけでいいんだから。
でもある日、パッケージ裏の原材料欄の長さを見て買うのをやめて家で作ることにしました。家で作ったら必要なのはイモ・塩コショウ・牛乳・バターくらいのもんだし、値段だって(手間はかかるけど)インスタントとそんなに変わらなかったりするので。
2008年公開の映画「Food,Inc」のDVDを借りてきて見ました。
アメリカで販売されている食品がどのように作られているのか、家畜がどのように育てられているのか、「食」の現状を切り取ったドキュメンタリーです。
最近は日本でも「食育」という言葉が話題になったり、海外産の食品の安全性が取り沙汰されたりしているけど、この映画で扱われている家畜や、その家畜を加工して作られている食品を見ると「うわー、これってもう食品っていうよりエサやんなぁ」と思います。
curacion ·デ·にきび
日本語のHPを見つけたのでよかったら見てみてね。たぶんレンタル屋さんのドキュメンタリーコーナーにもあるかと。
この映画の冒頭に、ヒスパニック系の家族がバーガーキングで1ドルメニューを大量に買って食べるシーンがありました。ドライブスルーで1ドルメニューを家族分買って車の中で食べる4人。合計12ドルの粗末な夕食。言うまでもないけど、両親は見事なまでに太っていてお父ちゃん血圧大丈夫なんやろうか、と余計な心配までしてしまう。
しかしこの両親の言い分を聞いて思わず「アホちゃうか」とつぶやいてしまったのはきっと私だけではないハズだ!!
「野菜1個買う値段でバーガーが2個買える」「こんな食生活、体によくないのはわかってる。体を壊したお父ちゃ� �には薬が必要で、医者は食生活を変えろというけど貧しいからムリだ」「薬を飲んで健康になるか、野菜を食べて健康になるか、わたしたちはどっちをとったらいいの?」
もう一度言うけど、アホちゃうか!!
イスラム教徒のパラノイア
家族4人で1食に12ドルを使ってひもじい思いをしながら安いバーガーかじるなら、なぜその12ドルで野菜と肉でも買って家でゴハンを作ろうと思わないのだ!なんならパン1斤とちゃんとしたハムとレタスでサンドイッチ作ったっていい。ファーストフードを毎晩食べるよりよっぽどいいと思うのだ。
要するにアメリカ人の肥満は「貧困」ではなく「怠慢」が引き起こしているのではないか、というのがわたしの意見なのだけど・・・(これについては長くなるので別の機会にでも)。
日本語HPに記載されているこの映画の感想文に「あー子供に国産のお肉を食べさせておいてよかった」というようなコメントがあったけど、この感想を書いた方はきっと 「まぁーアメリカってコワイわね!!でもこれはあくまでアメリカのハナシ、日本は大丈夫よね!」と思ったのでしょうな。
しかし正直なところ、日本の畜産農家がアメリカと180度違う取り組みをしてるかというとそうじゃないような気がします。ブロイラーの育て方なんか多分似たり寄ったりじゃないかしら。つまり、「米国産」じゃなくて「国産」だから安全かというとそうとも言えないと思うのです。
日本でもアメリカでも、なるべく生産者の顔が見えるお店で買い物をする、原材料の欄をかならずチェックする等、イチ消費者としてできることから始めていけば企業側の対応も少しは変わってくるはず。
わたしもなるべくファーマーズマーケットでお買いものする、オーガニック製品を買う、など少しずつ取り組んでいきたいなと思っています(´∀`)
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